HSPは感受性が豊かで相手の言葉も深く理解しようとすることが多いです。
相手をより理解しようとするのはHSPの素敵なところですが、だからこそ自分の気持ちよりも相手からの「こうしてほしい」っていう気持ちに流されてしまってなかなか思ったように行動できないこともありますよね。
今回は、相手からのネガティブな言葉に流されてなかなか行動できない時の対処法についてまとめていきます。
わたしももともとは相手に流されやすいタイプだったんだけど、徐々に自分のやりたいことを優先して行動できるようになってきたよ。
そもそもネガティブな言葉なのか問題について
HSPは相手の言葉を深く理解しようとする傾向があるので、相手の言葉以上にその裏の感情みたいなものを捉えるのが上手です。
頼まれた資料作りの期限まで1週間あるけど忙しそうだったから2〜3日で一旦提出した方がよさそうだよなとか、○○さん今日体調悪そうだけどなかなか言えない人だからそれとなく聞いてみようとか。
意識してなくても相手の伝えたいことを深く理解しようと思うからこそ、情報+αで相手のことを見れるのはHSPの長所とも言えます。
ですが、だからこそ捉え方によってはネガティブな言葉に聞こえることもあり、ネガティブな言葉に振り回されやすくもあるんですよね。
深読みしすぎてネガティブにとらえてしまった経験談
つい先日、親とのLINEのやり取りでまさに深読みしすぎてネガティブな言葉にとらえてしまったことがありました。
わたしは社会人留学に行こうと思っていて留学先の規制が緩和するのを待っている状態なんですが、今まで漠然としていたので親には何も相談せず自分の中で「留学に行く!」という意気込みだけ持っていたんですね。
でも年末年始に帰省した際、2022年中に韓国に留学しようと思っていると伝えました。
いきなり伝えられてびっくりしたんだと思うんですが、その時は特に何も言われなかったんですね。
でも、伝えてから日が経つにつれて、「韓国行って何がしたいの?」「社会人になってからわざわざ留学するよりも、ちゃんとした仕事をしてもっと普通の生活をしなよ」「おばあちゃんも海外じゃなくて、日本人と結婚して日本で暮らすのが一番いいって言ってるよ」と、留学反対!と感じられる連絡が頻繁に来るようになったんです。
わたしはこのLINEのやり取りがあった時に、「わたしのやりたいことを応援してくれるわけではないんだな」という気持ちと、「確かに周りも結婚してる子増えたし、仕事も正社員の方が安定しているし安心だよな」っていう気持ちが同時に湧き上がってきて留学に行くか悩みました。
でも実は、留学に全面反対されているっていうのは私が深読みしすぎてネガティブな言葉に感じてしまっただけで、親が子供を心配する親心だったみたいなんですよね。
「韓国に行って何がしたいの?」→「日本で生活してても不自由はしないし、韓国に行きたいなら旅行で行けばいいのにわざわざ仕事を辞めてまで行って何がしたいの?」っていう考えなしで行動しているんじゃないかという心配。
「社会人になってからわざわざ留学するよりも、ちゃんとした仕事をしてもっと普通の生活をしなよ」→「せっかく社会人になったのに仕事を辞めてまで海外に行く理由は?帰ってきてからのことちゃんと考えてる?」っていう社会人の先輩としての心配。
「おばあちゃんも海外じゃなくて、日本人と結婚して日本で暮らすのが一番いいって言ってるよ」→「もし留学先で新しい出会いがあって海外にとどまるってなったらなかなか会えなくなるから、そうなりえる行動(留学)はできれば辞めてほしい」っていう親ならではの心配。
応援したい反面、学生の留学と違って一旦仕事を辞めていく社会人留学は、キャリア面のリスクもあるから正直いかなくてもいいんじゃないかと思ったと言っていました。
こんな感じで絶対反対っていうわけではないけど、本当にその選択で大丈夫なの?っていう心配だったみたいです。
ネガティブな言葉に流されそうなときの対処法5つ
とは言え、自分で決めたことでも第三者から反対意見を言われたら、「わたしの選択は間違っているのかな?」って不安になりますよね。
不安になることで改めて考え直す時間ができるのは感情だけに任せず物事を冷静に考える時間を確保できることだと思うのでいいんですが、考え直すことでネガティブに考えてしまうとそれはただ時間を無駄にしてしまっているように感じます。
だって、そもそも自分で考えて今の選択を取ろうと思うまでにも、すでにたくさんの時間を使って考えて答えを出してますよね。
ネガティブな言葉に流されそうになった時によくやることを5つお伝えします。
「そうなんだ」って言葉を一旦受け止めて流す
まず大前提として、「人それぞれ考え方や自分の中の答えが違う」ということを思い出しましょう。
同じ名前の人がいようとその人は自分と全く同じではないし、双子のように仲のいい友達がいても自分と全く同じ考えを持っているわけではありません。
親も友達も周囲の人も、みんなそれぞれが違った考え、答えを持っていて、何が正しくて何が間違ってるってものでもありません。
なので「この人はわたしと違ってこんな考え方なんだな」って、相手のことを一旦そのまま受け止めるようにしています。
でも受け止めたままだと相手の考えや答えを押し付けられて、自分の考えも相手に寄せていかなきゃいけないような気がしてくるんですよね。
なので、受け止めてそのまま流すのがポイント。
HSPにとって相手の考えがわかるのに受け流すのはモヤモヤするかもしれませんが、自分の中での答えがあるのに第三者の意見で迷ってしまうことを避けるためには「相手は相手、自分は自分」を徹底しないと難しいと感じました。
自分の正直な気持ちを書き出して自分の中の答えを見つける
「こんなことをしたい」って思って実際に行動に移すまでにたくさん悩みましたよね。
たくさん悩んだけどやっぱり興味がある!って思ったから実際に行動に移そうと思ったんだと思います。
でも第三者の言葉によって「自分の選択はあっているのかな?」って急に不安になってしまいます。
不安になってもなお自分の中では答えは出ていて、でもやっぱり自信がないから行動に移せない。
わたしもそんな経験をたくさんしてきたので、不安になったら正直な気持ちを書き出すようにしています。
自分の不安の原因は何なのか。どうしたら行動できるのか。もし失敗したらどのくらい失うものがあるのか。行動せず諦めてなにかしたいことはあるのか。
自分の素直な気持ちを書き出してみると、自分の中の答えが更に明白になるので、明白になったら自然とやるべきことも見えてくると思います。
自分の答えに相手の言葉の響くところ、響かないところを考える
自分の答えが明白になったら、今まで感じていた第三者からのネガティブな言葉の聞こえ方が変わったように感じました。
「日本に住んでるのに韓国語勉強しても意味なくない?」って言われたことがあるんですが、言われた時は「やっぱり普段韓国語使う機会ないし意味ないよね」って納得したんですよね。
でもやっぱり韓国語をわかるようになりたいっていう気持ちが強くて、「反対されてもわたしは韓国語を理解できるようになりたいから勉強する!」と自分の答えを見つけてから「韓国語を使う機会がなければ機会を求めて自分がいる場所を変えればいいんだ」って思うようになりました。
自分の答えが一番正しいっていうのは違いますし、一般常識的にみて第三者の意見が正しいだろうなと思うことは素直に受け止めるべきですが、考え方や将来像など人それぞれ違うものは自分にとってプラスになる言葉を受け止めればいいと思います。
価値観は人それぞれという前提を理解する
繰り返しになりますが、考え方や将来像、価値観って人それぞれなんですよね。
人それぞれなりたい人物像も違うし、やりたいことも考えていることも違うので、個人の考え方や価値観に正解はありません。
でも誰かと同じ意見ってだけで自分の選択が正しいように思えるので、誰かに自分の意見に共感してもらうことを求めてしまいます。
共感を求めた時、周りに共感してくれる人がいればいいですが、価値観の違う人ばかりだと自分の価値観さえも変えなきゃいけないような気がしてしまうので「わたしはわたし、相手は相手」をベースに置いていろいろな考え方があるんだなってお互いに尊重できるといいですよね。
自分の人生は自分のもの
今までのわたしがそうだったんですが、いちいち親や友達に相談するタイプだったんですよ。
「わたしは○○がしたいんだけど、どう思う?」って。
わたしの願い的には、興味があるけどできる自信がないから誰かに背中を押してほしい!っていう願いと、ただ誰かに話を聞いてほしいという気持ちから話していたんですが、背中を後押しされるどころかわたしは物事を楽観的に見ている傾向があるらしく、ことごとく反対されてきたんですね。
そこで1度は諦めてしまうんですが、何ヶ月後何年後のタイミングでまた「やっぱり○○やりたいな」って思いがまた生まれるんですよね。
やってみてダメだったなら自分に合わなかったと諦めがつくんですが、やってもないことをやらないまま諦めると何かの出来事をきっかけに「やっぱりやりたい!」って気持ちが芽生えると感じました。
自分のやりたいことの中には、いつ始めても大丈夫なものもあれば、年齢制限などで今と同じ条件だとできないこともあります。
今までは最終的な答えは第三者の助言から決めてましたが、自分の人生は自分で選択して自分で1歩1歩進んでいかないと未練が残ると体験したので、少し考え方が変わりました。
まとめ
今回はネガティブな言葉に流されやすい時の対処法についてまとめました。
HSPは敏感だからこそ相手の伝えたいこと以上のことを理解しようとしてしまいますが、捉え方次第でネガティブな言葉に感じてしまうこともあります。
もし自分自身がネガティブな言葉に流されそうになったら、まずは「相手は相手、わたしはわたし」ということを思い出して、自分が何をしたいのかを考えてみるようにしてみてください。