こんにちは、わぁちゃんです。
正社員から派遣にキャリアチェンジした経験から、こんな悩みにお答えしていきます。
派遣社員が理解されにくい理由
正社員から派遣社員にキャリアチェンジした時、3つのことを理由に「なんで派遣社員にしたの?転職すればよかったでしょう?」と言われました。
- 給与・年収が低い(ボーナスがない)
- 雇用が安定していない
- 自主退職へのハードルも低く、すぐ辞めると思われている
給与・年収が低い
私自身、アパレルから派遣社員になって収入は上がりましたが、年収を見てみると決して高い金額ではありません。
私の場合は、月26万円前後×12か月なので、年収は約310万円。
ボーナスもなく、昇給も基本的にはないので出勤日数が大幅に減らない限りは良くも悪くも大きく変わりません。
正社員はボーナスや昇給があり、今後年収が上がっていく可能性があるので、昇給やボーナスのない非正規雇用は、昇給などを狙っている正社員からしてみると理解しがたいことがあるようです。
雇用が安定していない
正社員の場合、入社したらよっぽどのことがない限りクビになることはありません。
ですが、派遣社員の場合は2か月や半年など更新のたびにクビになるリスクがあります。
仕事の要領が悪かったり、勤務態度に問題があるなど派遣社員自身の問題の場合もありますが、業務縮小など会社都合でまず切られるのは非正規雇用なので、急に職を失う恐怖もあります。
すぐ辞めると思われる
正社員でも派遣社員でもバイトでも、雇ってもらい給与をもらっている以上は、周りに迷惑をかけないよう引継ぎや退職の意志を伝えてから退職するのが社会人としてのマナーですよね。
ですが、「嫌になったらすぐ辞められる」と思っている派遣社員も意外に多いんです。
実際に私が正社員の時に働いていたアパレルでも、お昼休憩に出たままバックレて連絡が取れなくなってしまった方がいました。
派遣社員と勤務先の会社の間に派遣会社が入るので、やり取りは会社同士でしてもらえますが、だからこそ当事者意識がない方が多いのかなと思います。
そういう経験があると、企業側も派遣社員に対するイメージも悪くなり、「派遣社員=すぐ辞める」と思われても仕方がないのかもしれませんね。
入職後にしっかりと信頼関係を作り、マナーのある人間であることをアピールしていきましょう。
派遣社員と正社員の待遇の違い
派遣社員は正社員より待遇が良くないのは知られていることですが、どのような違いがあるのか簡単にまとめてみました。
条件 | 正社員 | 派遣社員 |
昇給 | あり | なし |
ボーナス | あり(会社による) | なし(たまにあるところもある) |
有給 | あり | あり |
社会保険 | 加入できる | 加入できる |
雇用期間 | 制限なし | 一定期間ごとに更新(有期雇用の場合) |
保険加入や有休など、国で条件が決まっていることは同じ条件で取得することができますが、給与や雇用期間など会社によって違うところは就業先によります。
それでも派遣社員をするメリット
正社員と派遣社員を比べた時、雇用条件が正社員の方がいいのはわかりました。
それでも派遣社員として働くメリットはこの5つだと思っています。
- 無駄な残業が少ないのでプライベートが充実
- 長期継続が難しくても、3年の抵触日があるので次の選択肢を考えられる
- 社内の人間関係に振り回されずに済む
- 責任が少ない
- 退職の際も自分で直接手続きをしなくてよい

無駄な残業が少ないのでプライベートが充実
正社員として働いているときは、定時でも周りの反応を気にして帰りづらかったり、一度仕事を手伝うと頻繁に頼まれて定時に帰れなくなることをありました。
それでも見込み残業内がほとんどだったので月給が変わりませんでしたが、派遣社員は見込み残業ではなく残業した分給与が入るので、繁忙期や人手がどうしても足りない時は残業することもありますが、残業が定着することはないく、副業やプライベートの時間が確保できるようになりました。

継続が難しくても、3年の抵触日があるので次の選択肢を考えられる
今の仕事嫌だな、今の上司と合わないなと思っていても、正社員の場合はなかなか離れることができません。
ですが、派遣社員が同じところで働けるのは3年までと決まっているので、長くても3年で環境を変えることができます。
正社員は少なくても3年続けるべきといわれているのに対し、派遣社員は長くても3年までしか同じ場所で働けないので、同じ場所で長く働くことが苦手な方にも働きやすい環境です。
社内の人間関係に振り回されずに済む
社内の人間関係は正社員でも派遣社員でもこれから一緒に働いていく上で重要なことですよね。
でも、会社の人間関係は正直入社してからじゃないとわからなくないですか?
仮に入社先の会社で仲の悪い人たちがいたとして、とばっちりを受けることがあるかもしれません。
ですが、派遣社員はずっと関わっていくわけではなく、会社側もずっといる立場ではないことをわかっているので業務上必要な話以外にはあまり関わらずに済みます。
責任が少ない
派遣社員の立場は、あくまで社員で回らない業務のフォローといったところになります。
なので、決定権もなく指示通りにこなしていけば大丈夫です。
任された業務に関しての自己責任はありますが、任された業務以外のことまで責任を負う必要はないので、任されたことを確実にこなすようにしましょう。
任されていないことを勝手に行ってしまうと、逆に迷惑をかけてしまうこともあるので、もし気になることがあれば社員へ一声かけてから行うようにしましょう。
退職の際も自分で直接手続きをしなくてよい
正社員で退職する場合、引き留められてなかなか退職できなかったり、途中で話が止まってしまっていることもありますよね。
1~3か月で辞められるところがほとんどだと思いますが、私は半年以上かかったこともありました。
派遣社員だと、更新の面談をするタイミングで退職の意向を伝えることで、次回の更新時には退職もでき、その手続き・相談もそれぞれの派遣担当者同士で行ってくれるので、自分で行う必要がありません。
お金の勉強におすすめな本
派遣社員は正社員よりも働きやすいですが、収入が上がらないのはこれから先の不安要素ですよね。
収入が上がらない分、日々の支出を減らしたり、副業などで収入源を増やしたりして、老後の蓄えなども確保しなければなりません。
支出を減らしたり、収入を増やしたりなどお金の勉強には『お金の大学(著者:両@リベ大学長)』という本がおすすめです。
この1冊でお金の5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)を学ぶことができます。
保険や生活費のことから、副業やお金との向き合い方を学べる1冊。
内容も実用的で順を追って解説してくれているのでどういう道順でやっていけばいいのかわかりやすく、お金の知識が全くないという方にもわかりやすいと思います。
カラー&イラスト付きなので、文章を読むのが苦手な方も読みやすく、関西弁で話口調なので内容がスーッと入ってきました。

まとめ《自分に合った働き方なら自信を持とう》
「なんで派遣なの?」という言葉は否定的なことが多いけれど、派遣社員として働いている人の中には、本業と副業のバランスをうまくとりたい方や、正社員として向かないとわかったからあえて派遣社員で働いている人もおり、派遣を選んだ理由は人それぞれです。
正社員人口に比べて派遣社員人口ははるかに少ないいため、派遣社員という選択を完全に理解してくれる人は少ないですが、正社員・派遣社員どちらを選んでも悪いことではないので自信を持ちましょう。
自分に合った働き方をしながら、老後に向けても考えていきましょうね。